頭痛について

 代表的な頭痛の緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛は命には関わる病気ではありません。ですが重度の場合、日常生活をすることも出来なくなる位辛いものです。薬も使い方によっては効果を得られますが、薬を使うことに消極的方、薬で効果が得られなかった方などが当院に来院されまています。当院では重度の頭痛には非常に高い効果が得られています。NHKの番組「ためしてガッテン」で埼玉医科大の医師も重度の頭痛に鍼灸が有効だとおっしゃられました。ですが鍼灸による頭痛治療の認知度はまだまだ低いのが現状です。鍼(はり)と聞くと、どうしても不安になられる方が多いと思います。ですが実際治療に使うものは非常に細いものです。ぜひ一度はり治療を御試し下さい。治療は痛くなく、つらい症状から開放され、鍼灸の効果に驚かれるはずです。

Q&A

○どの位で効果があらわれますか?

鍼灸治療では重度な症状、激しい症状があるほど、初回から即効性が得られます。重度の片頭痛では1回目の治療後から明確な症状の改善をえられます。


○どのタイミングで治療すれば良いですか?

頭痛の起る少し前から治療しても頭痛を未然に防ぐ効果が有りますし、頭痛が起ってから治療をしても即効性が得られます。


○どの位かよえばよいのですか?

性質、症状の度合いによりますが短期(1~2ヶ月)に集中して治療をし、頭痛が来ない体質にする、或いは頭痛の来る頻度を下げる、頭痛が来ても軽いものにすることをねらいます(頭痛の種類、度合いによります)。また頭痛がきた時、或いは頭痛がきそうな時に対処療法として数回治療し、治すという患者さんもおられます。


○はりは危険ではないですか?

当院で使っているハリは細いので神経、筋肉などを傷つける心配はありません。また解剖学を熟知しているので他の器官にあたることも有りません。ズ~ンと響く感覚を感じたりしますが、治療が効いている証拠です。

○薬との併用は可能ですか?

薬の併用に問題はありません。



当院にこられる頭痛の患者さんは
片頭痛>緊張型頭痛>群発頭痛の順で片頭痛が多いです。

緊張型頭痛の特徴
最も多い頭痛です。
頭痛の頻度は月1~2回から毎日と人それぞれです。
痛みは圧迫感、緊迫感、頭重感といった痛みになります。
精神的ストレス、肉体的ストレス・首などの酷使で起ります
片頭痛との違い体を動かすと楽になります。入浴でも症状が和らぎます。
緊張型頭痛と片頭痛、両方を持っている方も少なくありません。

痛みの原因
ストレスによる筋の緊張が血流を悪くし老廃物を蓄積させます。老廃物がたまると
コリの状態になり痛みが発生します。その痛みがストレスとなり悪循環が出来上がります。

 

片頭痛の特徴
脈にあわせてズキン、ズキンなどの脈打つ様な痛み
片側である場合が多い(40%の人は両側)
持続時間は数時間~3日位
体を動かす、運動すると悪化します
入浴で改善しません
光や音の刺激に敏感になることが多いです
吐き気や、嘔吐を伴う人もいます
20%位の人には前兆があります

痛みの原因
三叉神経の末端から血管に神経ぺプチドが放出され、血管が拡張と炎症を起こし痛みを誘発するといわれています。ホルモンと深く関わっていると考えられています。
頭痛を起こす誘因
・ストレスからの開放、人ごみ、光、生理、ワインなど人により多種多様

群発頭痛の特徴
年に数回あるいは2~3年に1回、群発頭痛に襲われる時期がき、期間中は1日に1回(複数回の場合も)眼の奥、或いはこめかみ辺りに激痛が現れ、15分から3時間ほど続きます。痛みはのたうちまわるほどの痛みです
激痛ですが吐き気、嘔吐はありません
男性に多い

痛みの原因
視床下部の体内時計に問題が起き、間違った信号を送り内勁動脈に炎症を起させると考えられています。

知っておきたい、命に関わることもある危険な頭痛
頭痛は頭部に起る痛みですので当然、頭蓋骨内の病変によるものもあり対応が遅れると
命に関わるものもあります。
頭痛を起こす代表的な危険な病
くも膜下出血
・脳腫瘍
・慢性硬膜下血腫
・髄膜炎
・側頭動脈炎
・急性緑内障

危険な頭痛の特徴
突然発祥の重度の頭痛
頭痛に認知症状を伴う
ろれつが回らない
これらの症状が全く無いこともあります。また頭痛で意識を失い、居眠りをしていたと認識していることもあります。いつもと違う頭痛、頭痛に些細なことでも何時もと違うことがある時は要注意になります。